僕が治ったからみんなも同じようにすれば治るなんてことはまずない。

どんな素人の体験の中にも一分の理や真実が含まれているかも知れない。
たとえば不治の病といわれた結核の治療薬は偶然、パスツール研究所で培養されたカビがヒントになった。

治ったという可能性を頭から「絶対に真似しないでください」「効果はないでしょう」と全否定する医学関係者に新しい治療法を発見することは困難だろう。「それをやった人の中に治った人がいる」というのと「それをやったが故に治った人がいる」というのは同じ意味を持たない。
「これをやったら治った」というのが本当に正しいことを証明するためには、「それをやらなかったら治らなかった」ということが証明されなければならない。